つづいては、「正一位霊験稲荷社」です。
正面入り口の「學校門」をくぐると、孔子立像の横(北側)にあります。
足利学校の見取り図には表示されていないのですが(2013年当時)、こんなところに稲荷神社があったのか???と、小学校時代の記憶にはありませんでした。
最終更新日:2023/5/16
訪問日:2023・2021他 4回
[スポンサーリンク]
「正一位稲荷神社」は足利学校の正門(南門)から入って15mほど歩くと左手にあります。
鳥居をくぐると、絵馬掛け処には合格祈願の絵馬がたくさん掛けてありました。
なにせ、日本最古の学校内にある「正一位霊験」のある稲荷神社ですから、
そんじょそこらの神社よりも、よほど学業成就のご利益はありそうですよね(^o^)
縁起の案内板 (2023年現在はシンプルな紹介になっています)
この正一位霊験稲荷社は、足利学校第七世庠主主玉崗瑞璵(九華―「宇降松」の校長です)が書いた天文23年(1554)9月の棟札に、足利学校の鎮守である稲荷大明神が年代が古く神体・社殿ともに破損しているので、あらたに神体を造立し、社殿を造営し、八幡大菩薩を合わせ祀ったとあるから、稲荷社の創建は天文23年(1554)よりかなり時代をさかのぼると思われる。
江戸時代この稲荷社は、霊験あらたかで足利の町の人々をはじめ近郷近在の人々が信仰し、祭礼におおぜいの人々が参詣した。またこの稲荷社の狐は、足利の町に異変が起こりそうな時は、前の晩などに危険を知らせて人々を守ったので、人々から大事にされたという。
江戸時代足利学校では毎年11月に御供小豆飯をわらにのせ、狐の穴に供えていた。この稲荷社が霊験あらたかなので、明和7年(1770)、第16世庠主千渓元泉が、もとの稲荷大明神を改め、正一位如意霊験と尊崇し、正一位霊験稲荷社とした。
社殿は天文23年(1554)創建当時のものと思われるが、明和9年(1772)あらたに梅や竜などの彫刻を社殿にとりつけた。
参道にある灯篭は、元文2年(1737)に足利町の石井新五兵衛・亀田市郎兵衛の寄進、水屋の手水鉢は江戸時代の大井権左衛門の寄進であり、明治42年(1909)図書館のところにあった社殿とともに現在地に移された。
神前には佐野の天明で作られた灯篭がある。 平成11年11月吉日
縁起によれば、学業成就はあまり関係がなさそうですね。
前の晩に出てきて危険を知らせた時に、狐の姿で夢に出て来たとかなんでしょうか。
稲荷神社ということは、御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)なのか。
八幡大菩薩を合祀したということで、合格祈願はこちらの八幡様(誉田別尊)の御神徳なのか。
神社としての説明はなかったので、よく分かりません。
2023年5月現在の看板
本榊(ホンサカキ)。小ぶりな木でした。
もう1本、立派な木があったのですが、撮り忘れたようです。
手水舎 水は止まってました。
拝殿(2013年)
拝殿の奥
手前には金色の狐の像があり、奥の御神体は木製のお稲荷さんがいました。
小学校の頃はこのあたりを毎日掃除をしていたはずなのですが、こんなところにお稲荷さんがあったとは。鳥居もその時あったのかすら記憶にないです。
昔は、木が鬱蒼としていて昼間でも暗かった覚えがあります。
雷の多い地域なので、落雷で木が真っ二つに割れたこともあったような。
子供の頃は、夕方以降は怖いイメージのある場所でした。
2023年5月現在の稲荷神社
⇒立派に生まれ変わりました。ご利益ありそう^^
学問の殿堂「史跡足利学校」に鎮座する学問の守り神「足利学校稲荷社」が生まれ変わりました。
新たな合格スポットとして話題を呼びそうです。
一度ご参拝にいらっしゃいませんか。#合格祈願#学業成就#学問の守り神#史跡足利学校#足利#足利市#ashikaga pic.twitter.com/mIoH3vBxsK— 足利市観光協会 (@ashikaga_kankou) October 1, 2022
史跡足利学校に鎮座する学問の守り神「足利学校稲荷社」では、勉学に励む皆さまを応援するお守りや絵馬もお授けしています。
「落ちない梅」の「不断梅」、神を待つ「松」をモチーフとしています。
ぜひ合格を勝ち取ってください!(^_-)-☆#足利学校 #足利学校稲荷社 #足利市 pic.twitter.com/2K3nXDUXFY— 足利市観光協会 (@ashikaga_kankou) October 4, 2022
新しい絵馬(2023年5月)
期間限定の御朱印(2023年5月)
続いては、足利学校に戻り、方丈と庭園をご案内します。
史跡 足利学校
栃木県足利市昌平町2338
TEL:0284-41-2655
JR両毛線足利駅から徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅から徒歩20分
受付時間
4月~9月 9:00~16:30
10月~3月 9:00~16:00
休館日
第3月曜日(祝日、振り替休日のときは翌日)
年末年始(12/29~1/3)
その他 管理上やむを得ない場合
拝観料:大人420円 高校生220円 中学生以下無料
[スポンサーリンク]
【関連記事】
鑁阿寺(大日様)の「一切経堂」と「ご本尊の阿弥陀如来像」を公開