2011.5.14放送 テレビ東京「アド街ック天国」のランキングより
【第1位 史跡 足利学校】
解説:国内最古の学校。地元では「学校さま」と呼ばれます。創建の時期については諸説ありますが、室町時代中期には、総合大学として機能していたと伝えられます。学生は、主に僧侶。儒学など中国の進んだ学問を習得していきました。特に盛んだったのが孔子の教え「論語」を学ぶこと。論語を朗読して覚える素読のイベント「日曜論語素読体験(※)」も開かれています。
参考記事→足利学校その3方丈と庭園
【第2位 鑁阿寺(ばんなじ)】
解説:足利尊氏の6代前・吉兼が創建した寺。
「鑁(ばん)」「阿(あ)」とは、それぞれ一文字で大日如来を表す文字。足利では「大日(だいにち)さま」の名で親しまれています。ひと息つくなら、境内にある茶店「ひこまや」の名物「みそおでん」、大日茶屋の「足利のシュウマイ」がおすすめです。11月中旬から下旬にかけて樹齢550年の大銀杏が黄色く染まり圧巻です。
参考記事→秋の大銀杏&紅葉
【第3位 あしかがフラワーパーク】
解説:東京ドーム7個分もの広大な敷地に四季折々に花が咲き、年間を通じて楽しめるスポットです。シンボルは樹齢145年の「大藤」。棚の広さは600畳分を誇ります。こちらの大藤は元々は足利の市街地にありましたが、1990年に再開発により郊外へ移植することになったのです。
参考記事:→あしかがフラワーパーク藤の花/冬のイルミネーション光と花の庭/あしかがフラワーパークのレストランとご当地グルメ/あしかがフラワーパークの限定商品とご当地みやげ
【第4位 織物の街】
解説:街に点在するのこぎり屋根の建物は、かつての繊維工場。欧米諸国にその名を知らしめました。一世を風靡した「カラー竹馬(第一レジン工業製)」や「笛吹きケトル(クックベッセル製)」などの製品は、繊維業から転じた会社が足利市から世に出したもの。「セイホウ」は、宇宙船内で履く「宇宙のくつ下」を独自に開発しました。
参考記事:足利グッズ
【第5位 渡良瀬川】
解説:名曲の舞台。渡良瀬橋は、昭和9年完成のトラス橋。森高千里さんのヒット曲「渡良瀬橋」でも知られます。森高さんが学園祭の女王と呼ばれていた頃、足利工業大学を訪れた際にこの歌詞を着想したそうです。
管理人コメント:足利市は渡良瀬川の北(旧市街地)と南(新興商業地域)で街の雰囲気が大分異なります。東武伊勢崎線で渡良瀬川にかかる橋を見ると足利に来たのだなぁと実感する場所です。実は橋をバックに見る夕日がとても綺麗だったりします(写真は渡良瀬橋)。「足利の花火大会」、「ひめたま祭り」(痛車祭り)も河川敷で行われます。2021年2月の山火事では、ここが防災ヘリの発着所になっていて、多くのやじ馬が集まりました(苦笑)。
参考記事→森高千里さん関連記事はこちら
【第6位 相田みつを】
解説: 偉大な書家・相田みつをは生まれてから67年の生涯をとじるまで足利で過ごしました。有名になる前は地元の店や企業が様々な仕事を依頼し支え、足利には今もその足跡が残ります。特に親交が深かった「めん割烹 なか川」では看板や箸袋、おしながきの表紙などを手掛け、相田みつをが描いた様々な品を見ることができます。
参考記事→相田みつをゆかりの店「めん割烹なか川」/相田みつをグッズがある「あし・ナビ」/
【第7位 足利銘菓】
解説: 京都の商人への贈答にも使われ質を高めた足利銘菓。手焼き煎餅のお店「八幡屋」をはじめ、今も多くの名店が暖簾を守ります。
参考記事:→足利銘菓が揃う太平記館、東武足利市駅構内「あし・ナビ」、香雲堂本店、草雲羊羹本舗、舟定屋本店、香雲堂、虎谷
【第8位 巌華園(がんかえん)】
解説:旅館。渡辺崋山など勤皇の志士が身を寄せ文人墨客の交友の場だった宿です。近江八景を模した庭園「中国山水画風庭園」は栃木県の名勝地登録第1号。7棟が国の登録有形文化財でドラマティックな時代にしばしトリップ出来ます。料理は山や川の幸を盛り込んだ茶懐石風。シメの焼きおにぎりはお茶漬けにするのが常客の楽しみ方です。
参考記事:→足利のホテル
【第9位 一茶庵本店】
解説:蕎麦店。
新宿に「一茶庵」という店を開いた蕎麦打ちの名人・片倉康雄が足利にやってきたのは昭和29(1954)年のこと。全国から美食家が集う様は“足利詣で”とまで称されました。機械打ちが主流となりつつあった時代に一石を投じた片倉氏。彼の弟子達が全国にその志を広めていきました。名人・翁(現 達磨)の高橋邦弘さんもそのひとり。足利では現在、二代目主人・片倉敏雄さんと三代目・庸光さんがその味を継承しています。渡良瀬川の良質な水も、蕎麦の美味しさを支えています。
参考記事:足利で蕎麦と言えば・・・一茶庵本店 、足利そばまつり2014
【第10位 栗田美術館】
解説:世界最大級の磁器美術館。
丘陵に立ち並ぶ豪壮な建物のこちらには、江戸時代に生産された伊萬里・鍋島などを、およそ2000点所蔵。1867年のパリ万博に出品されたという巨大な「伊萬里 色絵松竹梅鳳凰文蓋付大壺」は圧巻です。
住所:〒329-4217 足利市駒場町1542 TEL:0284-91-1026 公式サイト 地図
【第11位 レスリング】
解説:足利で盛んな競技。
「ニューミヤコホテル 本館」の元会長・小幡洋次郎さんは元レスリング選手で、東京・メキシコでオリンピック連覇を果たした唯一の日本人男性。また、名門「足利工業大学附属高等学校」のレスリング部は設立から2011年で48年、インターハイだけでも41回出場しています。プロレスラーも数々輩出。2009年急逝された三沢光晴さんや川田利明さんもこちらの出身です。
【第12位 相州桜(そうしゅうろう)】
解説:料亭。
京都の商人を接待するために造られました。料理は四季折々の地の味覚を繊細な味付けで提供。女将、若女将、そして23歳の若々女将がもてなします。名料亭の伝統は3代の女性たちによって守られているのです。
「相州桜」住所:足利市通5丁目3208−1 TEL:0284-21-3101 ※完全予約制 地図 公式サイト
【第13位 ポテト入り焼きそば】
解説:足利流の焼きそば。
ソース好きの足利っ子の定番ランチといえば焼きそば。街のいたるところに専門店がありますが、その焼きそばにじゃがいもが入るのが足利流です。戦後の素朴なおやつ“じゃがいも炒め”と“焼きそば”が合体したB級グルメ。今回は「藤生(ふじう)商店」の「肉ポテト入り 焼そば」をご紹介します。
参考記事→足利名物ポテト入り焼きそば/屋台の焼きそば「とみや」/鑁阿寺前「はとや」/「たかうじ君焼き 喜左衛門」/「クレープ&焼きそばファボーレ」
【第14位 ココファーム&ワイナリー】
解説: ワイナリー。
平成12(2000)年の「九州・沖縄サミット」で乾杯のグラスに注がれたのは、足利のワインでした。陽がよく当たる南西向きの急斜面はぶどう作りに最適の環境。VIPを唸らせたその味は今、夏の出荷の準備中です。芳醇な「スパークリングワインNOVO」は、7月に出荷予定。足利が誇る世界基準の味わいです。また併設の「ココ・ファーム・カフェ」ではワインに合う軽食を頂けます。
参考記事:→ココファーム・カフェのランチ/秋の収穫祭
【第15位 織姫神社&門田稲荷神社】
解説:足利には“縁結び”と“縁切り”の両方の神様がいます。それが、男女の仲を結ぶとされてきた「織姫神社」と、病気や災いと縁を切る神様を祀る「下野國一社八幡宮内 門田稲荷神社」です。
参考記事→「ひめたま&痛車祭り」→織姫神社初詣→門田稲荷神社
【第16位 足利流シュウマイ】
解説:足利独自の食文化。
餡の作り方はたまねぎをみじん切りし、片栗粉をまぶすだけ。あとは皮で包んで蒸せば出来上がりという至極シンプルな品。ソースの濃い味とたまねぎの甘味、プルプルトロトロの食感が未体験のマッチングです。足利流シュウマイの起源はラーメン屋台にあるといわれ、肉無しなのはラーメンを引き立てるサイドメニューとして作られたため。足利を訪れたらぜひチャレンジしたい名物です。
参考記事→足利のシュウマイ
【第17位 アキレス足利工場】
解説: ジュニアシューズを中心にゴムボートなどを製造する企業。
こちらのメガヒット商品が、今や小学生の必須アイテム「瞬足」です。左右非対称ソールでおなじみの“かけっこで勝てる靴”。販売数累計2800万足の世界で最も売れているジュニアシューズです。シューズの絶大な人気を受け「瞬足キャップ」や「瞬足Tシャツ」も登場。2010年には「瞬足ランドセル」まで誕生しました。
参考記事→足利発「20km歩けるパンプスALL DAY WALK」
【第18位 小俣幼児生活園】
解説:保育園。
かつて繊維産業で栄えた「大川家住宅」は、黒塀に囲まれた国の登録有形文化財。その建物が昭和24(1949)年から保育園となりました。3000坪もの敷地には山もあり、子ども達はのびのびと駆け回り、様々な事を学んでいます。
【第19位 ホクシンケン】
解説: 大正8(1919)年創業の食堂。
足利で一番古い食堂のこちらは“カフェー”の頃から変わらないレトロな空間。「ハンバーグ定食」などの洋食や、「ラーメン」などの中華もあるのが足利スタイルです。高校時代から通う足利市長(前職)の大豆生田実(おおまみうだみのる)さんは、決まって「ソースかつ丼」と「ヤキソバ」を注文するそうです。
ようやく行ってきました!⇒昭和のレトロ食堂「ホクシンケン」
【第20位 足利花火大会】
解説:北関東最大級の花火大会。
毎年8月に渡良瀬川河川敷で開催される夏の風物詩。渡良瀬川で2万発を打ち上げ、2011年の夏も足利の夜空を彩ります。江戸から明治期まで国内最大級の織物の産地だった足利に、各地から買い付けに来る商人たちをもてなす場として始まったのが夏の花火大会でした。桟敷も設け京都・鴨川さながらに情緒があったといわれます。
参考記事→足利花火大会
【第21位 大藤まつり】
解説:「あしかがフラワーパーク」で開催されるお祭り。
およそ3万坪の敷地に優雅な藤の花が溢れます。5種類の藤のうち5月は「きばな藤(~5月下旬)」と「白藤(~5月中旬)」が見頃。「きばな藤」は200本の黄色い藤が作るトンネルで香りも堪能できます。そして営業時間が延長されるイベント中はライトアップされ、水面に映える優美な「白藤」が見られます。
参考記事:→あしかがフラワーパーク ふじの花ものがたり 夜の部と昼の部
【第22位 鳥常本店】
解説:鳥料理と鰻の店。
足利最古参のこちらで一味違うのが、タレ。ざらめと白砂糖のみを、うなぎの骨と煮た醤油に加えます。一般的にはみりんを使いますが、こちらでは使用せず店の味を出しています。かつて渡良瀬川で捕れたことから、足利の名物となった鰻。舌の肥えた京都の繊維商人たちも足利にやってきた際の楽しみにしていたといいます。
参考記事:「ウマすぎるうなぎ!鳥常本店」・うなぎ屋さんの記事一覧
【第23位 カフェ アラジン】
解説:足利で40年続くコーヒー専門の屋台。
船乗りとして世界中を巡った先代・阿部弥四郎さんが、この屋台で足利に初めて本格的なコーヒーを伝えました。直しながら大切に使うアンティークのミルも銅のポットも先代の父譲り。メニューはコロンビア、グァテマラなどをブレンドしたオリジナルの「コーヒー」のみ。まろやかで薫り高いコーヒーを夜風を感じながら身を寄せ合って味わう地元の人々。今では街に欠かせない風景として「足利百景」にも選ばれています。
→参考記事「小京都・足利氏ゆかりの地」デートにお勧めのコース
【第24位 とんぷら】
解説:昭和16(1941)年創業のとんかつ専門店。
屋号の「とんぷら」とはカツを“豚の天ぷら”と呼んだことから由来します。こだわりのパン粉はパンを荒く挽き、トタン屋根で天日干し。太陽のパワーが旨みとなってパン粉の一粒一粒に浸透するそうです。これをまとわせてカラリと揚げた最上ランクのヒレ肉は、熱々を秘伝のソースにくぐらせご飯の上へ。こちらの「ソースかつ重(※要予約・ランチ営業のみ)」はひと味違う極上品です。
住所: 〒326-0804 足利市雪輪町2463 地図 TEL:0284-21-3789 ※日曜定休
【第25位 素敵な町名】
解説:歴史ある足利を歩けば、古くから変わらない趣感じる“素敵な町名”に数々出会います。中でも雅な町名のひとつ「雪輪町」は、江戸時代に足利戸田家の陣屋があった場所。その小馬印のマークが雪の結晶だったことに由来します。小馬印とは戦の際に大将のそばに立てたもの。その実物が400年を経た今も街に保管されています。歴史を重んじる人々の想いが小京都を支えているのです。
【第26位 うさぎや】
解説:着物がメインのアンティークショップ。
市内の家々からタンスに眠る着物を買い付け、リメイク・販売しています。ことに豊富なのが「足利銘仙」。庶民のおしゃれ着として大正から昭和初期に大流行しました。モダンで手頃な、今でいうファストファッション。レンタルもあるため、変身して街を歩いてみましょう。小京都散策の気分が高まります。
参考記事⇒石畳通りのお店、まちなか着物 de view の記事はこちら
【第27位 お寺のお祭り】
解説:小京都とよばれる足利市内には寺院が約120ヶ寺あり、足利の人々にとってとても身近な存在。境内で毎年9月に「ピンポン大会」が開かれる「乾坤山 徳蔵寺」や、毎年2月に「節分鎧年越」が行われる「金剛山 鑁阿(ばんな)寺」など、様々なお寺のお祭りが行われています。今回は「大岩毘沙門天(最勝寺)」で行われる「悪口(あくたい)祭り」をご紹介。お寺に行けば毎月のように楽しいことがある、それが足利なのです。
参考記事→足利市のイベント、鎧行列2013、恵比寿講、大みそかの悪口まつり、足利で体験する
【第28位 大麦ダクワーズ】
解説:新たな足利土産。
栃木県は日本一の二条大麦の産地。「大麦工房 ロア」でその大麦を使い、フランス菓子の伝統をふまえた洗練されたお菓子が生まれました。小麦ではなく「足利産 二条大麦」を使うことで風味がより豊かに。生地とクリームにアーモンドを加えた香ばしい「大麦ダクワーズ」は、フカフカ食感のあとに大地の香りが広がります。
【第29位 冨士屋】
解説:昭和のレトロ食堂。
古色蒼然としたサンプルが並ぶショーケースも、暖かみに満ちた店内もこれぞ昭和のレトロ食堂。ケチャップたっぷりの「オムライス」はアルミのお皿が実にトラディショナルです。足利市民の定番メニュー「小倉アイス」は、北海道産極上小豆の風味をいかし、牛乳は加えずに甘さ控えめに仕上げたさっぱりデザート。隠れた足利名物です。
参考記事→レトロ食堂「富士屋」の自慢焼き
【第30位 いしだたみ散歩道】
足利の2大名所「鑁阿(ばんな)寺」と「足利學校」の周辺には、年月を重ねた商店や蔵が情緒を醸す“いしだたみの散歩道”が配されています。散策するなら、「人力車 章太郎」で巡るのもまた一興。甘味処「あまから家」は小休止に立ち寄りたい一軒です。
管理人コメント:放映当時は30位という扱いですが、今ではほとんどのガイドブックで取り上げられる足利では人気上位にランキングされる観光スポットです。鑁阿寺の国宝指定以来、平日でもバスツアーで訪問する観光客が多くなりました。徒歩でわずか5分足らずの距離ですが、お店を見て回ったり、歩くだけでも楽しい場所です。イベント時には写真のような灯りがともり、足利学校から鑁阿寺本堂まで幻想的な光景が広がります。
参考記事→石畳通りのと足利のランチの記事はこちら
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